職業訓練校木工科、木工と言うと幅が広いですが
主に家具製造業へ就職するための「基本」を学びます。
手加工、製図、機械加工、材料知識が主なカリキュラム
就職が目的なので社会常識(ビジネスマナー)や
プレゼンなんかの授業もあるそうです。
即戦力を作るのが職業訓練校の目的だそうですが
木工科は今時あまり使われる事のない様な
手加工の授業にに多くの時間を割き
CAD全盛の世の中に手書き製図をみっちりとやります。
製材機械や機材の扱いを一通り教えてしまえば
ある程度仕事になるのでしょうが
鋸、鉋、研ぎ、など基本技術に時間をかけ
製図は手で書く事により「読み理解できる」能力を磨きます
木を扱う事の基礎(ほんの基本だけだと思いますが)
を教えてくれる、とてもよいプログラムだと思います。
ところで、「家具職人」になるために訓練校に入る
というような記事を見かけるのですが
「職人」という表現に違和感をかんじてしまいます
自分が本当の「職人」という人に出会った事が無いからか
講師の言葉からも「家具職人」という言葉は聞いた事はありません
山本夏彦氏の著書「室内40年」には
昭和40年代に家具職人はいなくなった、と記述されています
昭和に生きた方で同じような事を言っている人は多いですね。
学び始めてまだ一月足らずなので全然分かりませんが
「職人」にはなれるのでしょうか?
目指す所が「職人」という形なのかどうかもわかりませんが。