「頑張れ図画工作」復権求め先生ら署名 asahi.com 07.01.06
子どもたちは大好きなのに、保護者や社会からはあまり期待されていない科目、図画工作。
授業時間が3割減り、昨今の「学力向上」ムードで、肩身が狭くなっている。
このままでは、「ものづくり」の未来が危ういと、先生や学者たちが復権に乗り出した。
小学生の頃、一番好きな科目は図工でした。
というか学校が嫌いな子供だったんで週1回の
図工の時間だけ輝いていた。
この頃から、行事やら何やらで真っ先に削られる科目は「図工」
確かいつも金曜日の午後だった。
「図工」の時間がつぶれるとみんな喜んでいたんだけど
じぶんは内心ガッカリしていたのを覚えてます。
おそらく一生の中でも最も
世の中に対して好奇心に富み、頭の柔らかい
この年齢の子供に、教えるべき一番大切な事を見落としてますよね
いまの、自分の原体験は絶対に「図工」の時間にあるんですよ
彫刻刀でザクザク自分の指掘ったり、小刀で手のひら刺したり。
数年前に沖縄の小学校におじゃまして
図工の時間にプチ先生をしたことがあるんですが
「図工」教材が「キット」なんですよ
物を作ったり、物に対する考え方の「基礎」だけを教えて
あとは自分で応用して考えるやり方を教えればいいのに
これでは、形にはめて同じ考え方のルーチンへと矯正しているだけ。
例えば、鉄道模型の「駅」が買ってもらえなくて
お菓子の箱を線路際において、無理矢理「想像」するんですね
そうすると見えてくるんです。
プラットホームに滑り込んでくる「ブルートレイン」の姿が!
雑誌の付録が欲しいんだけど、うちはお金がないから買ってもらえない
壊れた付録を友達からもらって修理したり、
似たものを自分で作ってみたり(これがテープと糊でギトギトの代物)。
きっと二十年後くらいに役に立ちますよ、そんな情けない体験が。
物事を順序立てて考える力が無い。
ネットやTVの世界では、成功者の成功した姿しか見えないから
うまくやれば、そこまですぐに行けると、勘違いしてしまう。
その間の長い道のりに気付いたとき、すぐに諦めてしまう。
学校が教えない、親が教えない、ではなくて
「そういう環境」「そういう世界」じゃ無くなってるのが
一番の問題では。
写真は沖縄の小さい離島の小学校で作った
ボールゲームです、真ん中がプチ先生の作品。