建築現場でつかわれる用語、というは
同音同文字なことばであっても
立場によって微妙に意味が違う事がよくあり
設計会社と施工会社でも違うし
同じ内装仕上でもクロス、大工、家具屋、塗装やさんで
ホントウにビミョーに意味合いがちがいます
家具屋の頃経験したのは
「横浜」と「川崎」でも道具や仕口の呼び名
同じ名前でも違うものを指していたりするのです。
相手によっては「それが」差別用語として伝わる事もあるので
数多くの職種と関わる今の立場ではかなり語彙の選択に注意をしています
私の最初に学んだ工場の地域では、家具の塗装屋さんの事を
"敬意をもって"塗師屋(ぬしや)さん、と呼んでいましたが
別の地区で差別的な意味合いとしてとられてしまった事がありました。
「町場仕事」(まちばしごと)
マンションやビルなど大企業ゼネコンの大きい現場に対して
リフォームなど町の工務店レベルの「対個人」の仕事を
「町場仕事」といったりするそうですが
自分がいままで身を置いていた狭い世界では
「庶民相手の仕事」の事を揶揄して指していました。
当然言ってる本人たちも「庶民中の庶民」ですが
やっている仕事に対するプライドのアラワレだったのかなとも思います。
築30年近い建て売り住宅
寒い在来浴室をユニットバスに交換して
手すりをあちこちにつけました
ご覧の通り内装は予算の関係で手を付けていません。
写真の扉、開く方向を右左反転させたのですが
施主のご主人が半身不自由な方ので
動く方の手で扉を開け閉めできるようにしたのです。
限られた予算なので加工した部分の化粧も
見た目に問題ない部分は一部省いています。
どうです?胸をはって町場仕事。