という家具作りではなく、パネルをひたすら作って..
という単調な仕事が続いているので
あまり仕事については書く事がなかったのですが
今、製作中ののパネルはR(曲線)のラインがあるので
そのRに合わせて貼るために無垢の材を3mmに割き
70R(半径70mm)に曲げる、という作業に入りました。
材料はホワイトバーチ、樺系の材木です
粘りがなく曲げに適している材とは思えなく
曲げ物専門の下請けにも「割に合わない」と断られたものです

木を曲げる事に関しては、様々な機械や手法があるのですが
一番シンプルで原始的な方法、あっためて手で曲げます。
まだセミの声が聞こえるというのに、薪ストーブをガンガン焚き
一斗缶を切ったものにお湯を沸かし
材をお湯に浸けじっくりと待ち
木の繊維が柔らかくなった頃をみて
じわ、じわと曲げてきます。

すこしでもせっかちを起こして、えんやっと指に力をいれるとポキリ
曲がってきたら70Rの型にクランプで固定してクセをつけてやります。
総数110本、一本につき2カ所の曲げ
何日かかる事やら。