潮風ってべとべとしてイヤな物ですが
不思議と潮風の匂いってちょっと離れただけでも違うものです
メンタル的な思い込みからくる物もあるでしょうが
物理的に磯があれば磯の匂いが混ざるし
集落がちかければ生活の匂いが混ざるし。
小さい頃夏休みになると遊んだこの海の匂いは
浜にあげてある魚網のくさ〜い匂いと
近くの水産加工工場から垂れ流される汚水の混ざった匂い。
具体的な記憶はとぎれとぎれなのですが
夏休みが終わることだけを心配していればよかった
ほんわかとした頃のほんわかした日射しを思い出すのです。
鍵は畑のにおいだったり、お線香のにおいだったり
しばらくそこにいるの慣れちゃって匂いも感じなくなるのですが
またいつかふと、思い出す。
父親になった今の匂いの記憶、木工所の木のにおいかな
今は日常なので感じないけど最初は
木の匂いをいっぱいすった。
あと子供の匂い。
こう思うと「匂いの記憶」って幸せの思い出ばかりだなぁ
いつかまたそんな匂いたちをかいで思い出す時がくるのだろうか。