先週の日曜日の日記
竹橋の東京国立近代美術館に
渡辺力「リビングデザインの革新」展を見に行く
「家具」というものを美術館で見るのは初めて
バロックやアンピール調の家具ならまだしも
昭和デザインの身近にあるべき椅子や机達が神々しく展示され
枠線内に入るだけで係員にとがめられるというのも不自然な物です。
館内の他の展示物が感性の乏しいの自分には
理解できないものばかりだったなかで
ついつい使い勝手はどうだろう、と
展示の机の抽斗を開けてみたり
椅子に腰掛けて見たくなってしまう
(係員に叱られないギリギリまで近寄ったり
床に手をついて下から仕口を覗き込んだりしている人多数
美術館としては面白い景色でした。)
それだけ渡辺力のデザインというものが
身近なものなんだなと感じました。
椅子などは旭川のインテリアセンター
(現カンディハウス)で生産されたものが多くありました
それだけデザイナーの要望に応える技術が有るということでしょうか。
ヒモイスにもお目にかかれました
この製品は「復刻」話がよくあるそうですが
戦後の貧しい日本家庭でも使える低価格家具として作ったした物で
豊かな現在に「それを作る意味がない」ということで
力さん自身が復刻を断っているそうです。
最終日でしかも無料開放日なのでさぞ混むだろう
と思ったらゆったり見れたのもよかったです。
工芸館もこの日は無料
全然予備知識もなく入ったのですが
ロビーにはジョージナカシマのチェアとテーブルがあって
黒田辰秋の長椅子にも直接触れることができました
ルネラリックのガラスのカーオーナメント
カッサンドルのトゥールエクスプレスのポスター!
上記の2点はこんな所に収蔵されているとは
思ってもいなかったので驚きました。
その後、神保町まで歩いて三省堂で買い物
特注家具の平安工房のショールムを見る。
人混みぎらいなので土日の都心に出るなんて
余程の事がなければしないのですが
竹橋、神保町界隈は空も広いし
土日でも落ち着いていていいですね。