この本を読み終わったところで
裏表紙の内側に新聞記事の
切り抜きが貼られている事に気付いた。
日付は1996年(平成8年)8月9日
「ヒグマに襲われ写真家死亡」
星野道夫がシベリアでクマに襲われ
亡くなったことを伝える新聞記事
今から10年前、TVでは
周りの忠告を聞かず、襲われた星野道夫を一斉に批判していた。
当時、星野道夫を知らなかったが
そこことだけはなぜか覚えている
「なんでこの人は死んだのに見ず知らずの人達に
悪く言われなくてはいけないのだろう」
この新聞記事を見て初めて知ったのは
TBSの「どうぶつ奇想天外」のロケで亡くなったということ
この番組はいまでも、何事もなく放映されている。
この新聞記事の切り抜きを貼った人は
どういう気持ちでこの本に貼ったのだろう。
私達の昔の暮らし方と今の時代を考えると、本当に何もかも変わってしまった。一生がどんなふうになってゆくのかまったく見当が付かなくなった。少しずつ悪くなっている気もする。まぁ、そんなこと一体誰が知るだろう。たったひとつ考えられる良い方法は、子供達をもっときたえることだ。なにが正しいことなのか聞かせてやることだよ.....
(アサバスカン・インディアンの老女モゼス・ヘンジーの話から)