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いつもカメラ(Google Pixel8pro)を持ち歩いて生活の景色を撮ってはのせている日記です。

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無垢材を使う事 火曜日 あめ/くもり

この家の中で内装材として使われている”樹種”というと
床は”杉”、窓と建具枠は”赤松"、テーブルカウンター類は"佛(タモ)"
いずれも無垢材、または集成材(細い木を束ねて接着したもの)ですが
“無垢"だからといって決して高級な材ではありません。

実際、"張り物”なんて呼ばれる"木目を印刷"したシート貼りの
フローリング材や枠材の方が価格は高い傾向にあります。
(そういえば木材を薄くスライスした”突き板”すら内装材では殆ど見なくなった)

※この家で使った材と比較した場合です、堅木や銘木は高いです。

 

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表情豊かな木目のタモが一番好きな木材です
Photo : FUJIFILM XF1 VERVIA

 

ではなぜ、価格の高い"木目調"が多様されるかというと

「生産コスト」(歩留まり)「経年の故障が少ない」
世界的に伐採できる良材、大きな材木は枯渇寸前
すぐ育つ細い材を粉砕して接着で固めて
MDFやパーティクルボードにした方が
経年の反り返りもないし同じ物が安価に大量に作れる。

「取り付けの手間」
工場で仕口まですべて加工されていますので
箱をあけてプラモの様に差し込んで組み立てるだけ
鉋で削る、とか仕込みの要素が殆どいりません
金具も進歩しているので取り付け後の調整も容易です
施工時間の短縮と高度な技術を必要としません。

上記はすべて生産、施工提供する”こちら側"の理屈です
施工会社もこれで馴れてしまってますから
無垢の採用に難色を示す事が多いでしょう

適材適所という言葉がある様に
自然素材で全て施工すべし!とは思いませんが
肌や目に触れる機会の多い部分は無垢材の方が気持ち良い

幼い頃から家中、木目の"プリント写真"に囲まれて生活する
というのもなんともSF的、馴れてしまえば当たり前の日常
でも人間の奥底で本当はなにか感じているんじゃないでしょうか?

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